こんにちは。

松山友佳子です。

 

令和の時代の結婚は、自立した大人同士が個々を尊重しあい、イーブンな立場で家庭生活を築いていくことが理想とされるようになると思います。

 

しかしながら、

その前段階の平成から引き継いできたお見合いで、

お金をどう使うかで、その人の“人となり”が評価されてしまうことがあります。

 

あくまで一般論ですが、人のためにお金が使える人(特に寄付)の評価は高く、必要以上にケチだったり、お金にルーズな人の印象はよくないですね。

 

 

男女交際においても、“男女間でのお金の使い方”は、つねに話題に上るところです。年代が若くなるにつれ、“割り勘”で交際することに抵抗がないカップルが増えていると言われていますが、

 

実際のところ“女性に奢れる男性”は、女性たちからやはり高い評価を得る傾向にあることは間違いありません。

 

また“割り勘”で交際しているカップルも、男性が1円単位まできっちりと割っていたら、女性はその男性を“セコイ”と思うでしょう。

 

たとえば5,000円の会計なら、男性3,000円、女性2,000円という、いわゆる“女子割”会計が主流ではないでしょうか。

 

 

私事ですが、半世紀近く前の大学生の頃から、“女子割”は暗黙の了解の上で成り立っていたことです。

昔はクラブ活動やサークル活動の流れで、

今でいう合コン、(少し意味合いが違いますが、親睦を深める為のもの)、新歓コンパ、追いコン、意見交換会等々、

その際は、幹事が当然のごとく、“女子割”での請求をしてきたものです。

 

時は流れても、そのよき慣習が男性のプライドとして保たれてきたように感じさえします。

 

今、現代においては、男女平等の世の中であり、これだけ女性の社会進出も進んでいるのですから、お茶代の折半はフェアなことでしょう。

 

交際に入ってからは、お食事代の折半とキッチリと考えずとも、

『この間ご馳走になったので、ランチは私に出させて下さい』と気を利かせて初めに言っておくのも大事ですね。

 

そうすると、夕ご飯代は自然と彼が出してくれるようになります。

 

それでもなお、“お茶やご飯をごちそうになる”ことを、

“男性から大切にされている”ととらえたり、

そこに“男気”を感じたり、

“スマートさ”を感じる女性は、まだまだ多いのが実状です。

 

 

奢ってもらえない女性は、

『私ってそんなにお金を払う価値のない女性に見えますか?』と卑屈になって聞いてきたりする場合もあります。

 

私は決まってこう言い返します。

 

『彼の金銭感覚があなたとは違うのですよ。

おそらく彼に悪気はないでしょう。

 

女性がいくら稼いでいるからというよりも、女性と付き合うときは、女性も平等に社会に出て働いているのだから、

お金は対等に出し合うのが当たり前だと思っているからですよ』と。

 

弊社の現在活動中の会員様で伊藤 彰さん(仮名41歳 男性)大手企業勤務、年収1000万円、社内での人望も厚く、将来有望な爽やかな印象を持つ彼です。

 

大学生の頃からこの年に至るまで、交際経験はあるが、奥深い恋愛感情と言うものを知らずに、

30代後半から、周りの友人たちが結婚をして行く中、

また一人息子で長男という立場上、親御さんからのプレッシャーもあり、

焦りを感じ本気で婚活を考えるようになりました。

 

アラフォーから、相談所での経験をいくつか踏まえても、結果が出ずに弊社にご入会された方です。

 

どうして結果が出なかったかと言いますと、

私の所に来てからの、活動内容で直ぐに検討が付きました。

 

 

条件のいい方ですので、

お見合いはたくさん組めます。

 

けれども、お見合いが終わった後に、

良いお返事が頂けなかった場合は、

 

お決まりのように、お相手女性にお茶をご馳走したのが

馬鹿らしくなるのか、

 

“お見合時のお茶代は折半にすべきだ”と、言い張るのです。

 

そんなにも稼いでる男性が言う話ではないと思いますが・・・

 

“ご馳走になって当然”、“お財布を出すふりだけする”、

『ここはいいですよ』と言ったら、すぐさま『ご馳走様でした』と言って財布をしまってしまう、言わば厚かましい、

“本心からありがたみを感じていない”と、一理ある発言をします。

 

私たち大抵の仲人も、女性に対しては、異口同音にして、

お見合いの際には、男性が会計をして下さいますが、

その際には、当たり前と思わず、『ご馳走頂き有難うございました』と、丁重にご挨拶するように伝えております。と申しますが、

 

伊藤さんはそれでは、気が済まないようです。

そのような丁寧なあいさつを未だ受けたことがないと。

 

お互いが交際希望になった場合でも、

お見合いでは あまりよく分からなかったので、

もう一度会ってみようかなぁ~程度の方とでしたら、

初めてのデートでも奢るのが惜しくなるようです。

 

本来、初めてのデートこそが肝心要の時ですのに、

そこで、お金を出し渋るのは、無謀に思われます。

 

出し渋りは、自然と相手の気持ちに敏感に伝わってしまいます。

 

伊藤さんご自身では気付いていないけれども、

確実に女性にコールドな印象を与えているのは間違いありません。

『真剣交際』まで進まない理由はここにあったのです。

 

 

女性が、お見合い、または交際に臨む為には、如何ほどかお金を使っていることかに気付いていないのでしょうね。

 

 

そこで私から一言。

 

女性の身支度にはお金がかかるんですよ。

 

•美容院にいって髪を綺麗にブローしてもらう。

 

•少しでも素敵に見えるよう洋服を新調する。

 

•靴やバックもコーディネートする。

 

•お化粧も足りないものは補充し、念入りにメイクする。

 

自前で間に合わないときには揃えるのに結構なお金がかかります。

そのコストがお茶代だと考えて下されば問題のないことではないでしょうかと。

 

伊藤さんには、女性の気持ち、つまり今でいう“女子力”への理解が足りないのではないかと思います。

 

ここで言う“女子力”とは、

 

センスの良さを目立たせて自身の存在を示す。

男性から魅力的だと捉えられる力。

 

 

最近ある大手結婚相談所が、“お見合いでのお茶代は各自で支払う”というルールを設けたのですが、これが女性たちからすこぶる評判が悪いのです。

 

その相談所から来たお申し込みは、よほど条件のいい男性でないと【承諾】をしないという女性たちもなかには出てきました。

 

男女の付き合いの中で、男性がすべて奢るのか、割り勘にするのかは、人によって考え方がさまざまです。

 

ただ、お金の払い方や使い方というのは、そこにその人の性格や考え方がそのまま出てしまいます。

 

自分の為だけにではなく、

 

駆け引きなく、人のためにお金が使える人。

 

何かの記念日には、

 

これを買ってあげたら、きっと喜ぶだろうなぁ~、

 

あの嬉しそうな顔を見たいからプレゼントをする。

 

彼女は、

『私、大事にされているんだわ♪』

 

お返しに、

『彼、このマフラー似合うかしら?』と。

 

 

金銭感覚が違う相手との結婚は、どちらかがよほど譲歩しないかぎりは難しいのではないでしょうか。

 

伊藤さんの今後の婚活の上での課題は、

もっと“女子力”への理解を持ってもらいたいことと、

お相手に“自分は大事にされているんだわ”と思わせる

 

行動をとること。ではないでしょうか。

 

 

“奢るのが馬鹿らしい”と思っている限りは、

いい方を逃してしまいますよ。

 

伊藤さんは、条件の揃った素敵な方ですのに、もったいないです。

 

これが一般的な婚活事情なのですから。

 

 

しかし、婚活中の女性様にも言っておきたいことがあります。

 

それは、

 

金払いの良い男性は確かに格好いいし魅力的に映るけれども、

 

そこに執着していると、お相手は見つかりません。

 

また、前述のように『お金を払ってもらう』=『男性から大

 

事にされてる』と言う考え方ももはや時代錯誤になりつつあ

 

るのではないでしょうか、と。。。

 

 

伊藤さんの婚活の上で、女性たちの気持ちが、一日も早くついていけます様にと願っております。

 

いつも傍らで応援していますよ。