こんにちは。

松山友佳子です。

 

新型コロナウィルスによる心配や、不安を抱えての今日この頃ですので、

思いっきりハッピーな成婚ストーリーをご紹介したいと思います。

 

彼(仮名:廣澤 誠 当時38歳 大卒)が事務所のドアをノックしたのは、

忘れもしない2011年あの東北大震災のあった直ぐ後のことです。

婚活という言葉が世間一般に広まり始めかけた頃のことでした。

 

何か暗い印象を漂わせた、小柄で色白の、ひ弱な可愛らしい青年というのが、

廣澤さんから受けた第一印象です。

 

一見消極的に見えますが、

自らの意思で「結婚したいので、こちらを訊ねました。」と

かすかに聞こえたような気がしました。

 

シャイな方なんでしょうと推測するまでもありません。

理科系の大学を出られ、技術・研究職で、出会いの少ない職場で長年働いていたわけですから・・・

 

私のように年配の女性に対しても、はにかんで話が難いのかなぁ~とさえ感じました。

恐らく恋愛経験の少ないであろう廣澤さんは、

 

お見合いで女性と対峙すると妙に緊張してしまう。

考えてきた自己紹介をし、用意してきた質問を一通りすると、そこで会話が終わってしまう。

質問も一問一答形式のことが多く、会話が膨らまないでしょう。

 

果たしてこのようにシャイな方がお見合いの席で、同年代の女性と面と向かって、

話が出来るのだろうかと心配でした。

 

要するに私が常日頃口にする、『人としてのコミュ力』の問題かなぁ~と思ったのです。

 

今だから言えるのですが、

廣澤さんには質問攻めのスタイルで、彼に話すことに慣れてもらいたいので、

少しでもご自分のことを多く語って頂きました。

 

家族とは別居で、一人住まいなので、一通りのことはこなせると仰り、

料理、旅行、ドライブが趣味とのことでした。

お若い年齢でありながら、土地家屋もご自分で購入され、

聞くほどに堅実的に生活を送ってきた方だと分かりました。

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ご入会後、間もなくお申し込みが入って来て、

同い年でしたが、笑顔がかわいらしい女性でしたので、受諾し、直ぐお見合いになりました。

 

どこか頼りなさそうでしたので、

お見合い当日は、

私がお引き合わせをし、立ち会うことにしました。

 

プロフィールの写真通りに、茶目っ気のある笑顔の可愛らしい女性でした。

趣味はフラワーアレンジメントで、その一方、バイクも乗りこなす行動派とのことです。

交際になってくれればいいなぁ~と神様に祈る思いで、席をあとにしました。

 

夕方になって、【交際希望】の連絡が廣澤さんから入りました。

まずは一呼吸。

するとその後直ぐに先方相談所カウンセラーから、

同じく【交際希望】でお返事が届きました。

 

その日のうちに、両相談所で、同時位に【交際希望】とお返事に足並みが揃うのは、

結構稀なことなのですよ。

時系列で言うのでしたら、

Kさんは、廣澤さんが私にご報告下さったのと同時刻頃に、

ご自分の相談室にご報告されたことになります。

 

それだけ、意気投合し、楽しいお見合いになったということだと思います。

 

正直言ってビックリしました。

廣澤さんはここぞという時には、『コミュ力』を発揮できる方だったのです。

分からないものですね。

土壇場では何とかなるものだと、大いに彼から知らされました。

 

あるいは、Kさんは同い年の廣澤さんのシャイなところがかわいらしく見えたのかもしれませんね。

いずれにしても、互いが好感を抱いたということになります。

 

その後交際も難なく順調に進み、

相性が合ってか、とんとん拍子で進展することが出来ました。

 

3回くらい会っただけで、

かなり前から付き合っている感覚になるのですよね。

 

言葉で説明するのは非常に難しいですが、

この手の交際の傾向は本当に強いものを感じます。

 

出会ってから2か月半後にはプロポーズ、

それから半月でめでたく成婚退会になりました。

正に電撃結婚です。

 

お相手からのお申込で、

初めてお見合いした方とのご成婚ですよ。

 

運命を感じるのは私だけでしょうか?

 

正直、世話のかかる方と思っていたのは全くの誤算で、

こんなにもあっさりと結婚してしまう方も中にはいらっしゃるのだと思い知らされました。

 

前回のブログで「結婚できる人、出来ない人の違い」をお話しさせて頂きましたが、

廣澤さんが、正に結婚できる人の思考パターンだったのです。

 

いつも謙虚で、「誰かに何かしてあげたい」思いが根底に揺るがずにあるからです。

 

晴れて成婚退会の日も、

「僕たち二人で力を合わせて幸せになります。」ではなく、

「Kさんを幸せにしたいと思います。」と

私に誓いのように仰って下さったのがとても印象的でした。

 

“幸運とは、チャンスに対して準備ができていることだ。”

 

西洋の諺より。

 

今回のタイトルでもあります、【運命の人に出会えた青年のハッピーな成婚ストーリー】は、

 

廣澤さんが、単にラッキーだったのではなく、

運命の人に出会うということ、

そのものが必然的なものだったと言えるのではないでしょうか。

 

何故かですって?

 

廣澤さんが初めてカンパネラのドアをノックした時から、

“結婚したい”という確固たる思いが備わっていたからですよ。

 

東日本大震災のあった後のことでした。

二人の【絆】は海よりも深いものとなるでしょう。と

その時思いました。

 

9年前のことですが、色褪せず今でも心打たれてやみません。

 

どうかいつまでもお幸せに!!